ヨシュア記〜

C ヨシュア〜イスラエルの王たち、預言者たちの時代

   -イスラエル、カナンの地に定住

 神の贖(あがな)いのご計画は『モーセ五書』(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)に次ぐ、ヨシュア記から預言書のマラキ書に及ぶ時代に移ります。

さて、主のしもべモーセが死んで後、主はモーセの従者、ヌンの子ヨシュアに告げて仰せられた...

 1406BCE〜: 四十年に亘る半遊牧的な生活から、モーセの後継者ヨシュアによるカナン侵入後、農耕生活に移行、 町々を征服

 士師の時代: カナン征服後450年間のオテニエルに始まる十二人の「士師」により支配された時代:
  オテニエル
  エフデ
  シャムガル
  デボラ、バラク
  ギデオン
  トラ
  ヤイル
  エフタ
  イブツァン
  エロン
  アブドン
  サムソン
 諸王の時代
 サウル、ダビデ、ソロモンの後、イスラエル王国は南北朝に分裂、
 北イスラエル王国(首都サマリヤ)は、930BCEから722BCEまでの間に、ヤロブアム一世に続き、二十人の王が即  位、
 721BCE、アッシリヤによりサマリヤ陥落、
 南ユダ王国(首都エルサレム)も、930BCEから586BCEまでの間に、レハブアムに続き、やはり二十人の王が即位、
 586BCE、バビロンによりエルサレム陥落、
 605、597、586BCEの三回に亘りバビロン捕囚
 エルサレムは七十年の安息に入る
 538BCE、ユダのエルサレム帰還始まる
 516BCE、エルサレム神殿再建完成

 預言者の時代
 この間、神から召名を受けた主な預言者たち、イスラエル、ユダに神のメッセージを告げる
 紀元前九世紀の預言者たち:イスラエル王国− エリヤ、エリシャ、
 ユダ王国− オバデヤ? ヨエル
 紀元前八世紀の預言者たち:ユダ王国− イザヤ、ミカ
                 イスラエル王国− アモス、ホセア、ヨナ
 紀元前七世紀の預言者たち:ナホム、ゼパニヤ、ハバクク
 紀元前六世紀の預言者たち:エルサレムにてエレミヤ、
                  バビロンにてエゼキエル、ダニエル
                  ハガイ、ハバクク、
 紀元前五世紀の預言者たち:ゼカリヤ、マラキ

キリスト(メシア)の預言
 すくい救世ぬし主到来の最初の預言:創世記3:15 反ユダヤ主義の始まり
 救世主到来の二番目の預言  :創世記4:17
 エノクによる救世主再臨の預言 :ユダ14〜15
                    (創世記5:21〜24、ヘブル人11:5〜6)
 ノアによるユダヤ人祝福の預言 :創世記9:25〜27

ビ記23章 主の定めの祭り

 『ユダヤ人の祭り』に投影されていた『キリストの受難週における歩み』との関係
 (1)過ぎ越しの祭り   第一(アビブ又は、ニサン)の月の十四日
               [3/4月の春の祭り]
    神の救済のご計画、イエスの血による贖い;イエスの十字架上での死
    レビ記23:4〜5、出エジプト記12:1〜14、第一コリント5:7
 (2)種入れぬパンの祭り 第一の月の十五〜二十一日
    聖化のための備え。
    イエスの贖いの血により、信じる者は義とされる;神との交わり、聖餐      

    レビ記23:6〜8、出エジプト記12:15〜20、
    ロ〜マ人3:23〜26、第一コリント5:6〜8
 (3)初穂の祭り     第一の月の十七日
    主を信じる者の死からの甦りの保証;イエスの復活
    レビ記23:9〜14、第一コリント15:20〜23

 (4)満七週(ペンテコステ)の祭り 第三(シバン)の月の六日
                     [5/6月]
    過ぎ越しの祭りから五十日後;父の約束の聖霊降臨
    レビ記23:15〜21、使徒行伝2:1
 (5)ラッパの祭り    第七(ティシュリ)の月の一日
    長く、全地に散らされていたユダヤ人が聖地に集められる;
    イエス・キリストの再臨
    レビ記23:23〜25、イザヤ27:12〜13、ヨエル2:1〜3:21、マタイ24:31、第一コリント15:51〜52、
    第一テサロニケ4:16〜17、ヨハネの黙示録11:15
 (6)贖罪の祭り     第七の月の十日
    ユダヤ人が、キリストをて受け入れ、罪、不信仰から解放される。
    彼らにとって、深い罪を悔やむ嘆きの日となる;
    すべての民のためのイエスの贖いの完了
    レビ記23:26〜32、16章、ゼカリヤ12:10〜14、13:1
 (7)仮庵の祭り     第七の月の十五〜二十二日
               [9/10月の秋の祭り]
   すべての刈り入れが終わったとき祝われた、主の前に、完成された救済を喜び、楽しみ、祝う祭り。
復興の完了;イエス支配の神の国の完全な到来
   レビ記23:33〜34、申命記16:15、ネヘミヤ8:13〜17、
   エズラ3:4、ゼカリヤ14:16〜19

預言的な意味
(1)〜(4)は、春の祭りで、既に成就された出来事
(4)と(5)との間は、長い夏の収穫を待つ期間
(5)〜(6)は、秋の祭りで、未来に起こる出来事

聖書自体がすべて預言書
イエスご自身絶対的な権威を認めておられたヘブル語(旧約)聖書は神の霊感によって書かれ正確で、この世で最も信頼するに値する書物です。
わたしが来たのは律法や預言書を廃棄するためだと思ってはなりません。
廃棄するためにではなく、成就するために来たのです。まことに、あなたがたに告げます。天地が滅びうせない限り、律法の中の一点一画でも
決してすたれることはありません。全部が成就されます。(マタイ5:18)
と主が言われたように、聖書にすでに記されている「神の言葉」(ロゴス)と、神が語られる言葉(リーマ)は、必ず成就するのです。
聖霊に満たされたエリサベツの言葉に、処女降誕を信じたマリヤのように神の言葉を信じる者への幸い、祝福が表現されています。「主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう。」(ルカ1:45)
へブル語聖書24巻(へブル語聖書は39書)にはイエス・キリストによって成就された多くの預言が記されていますが、イエスのご降誕から、宣教活動、十字 架上でのあがな贖いの死、よみがえ甦り、昇天、聖霊の働き、弟子の働き、今日に至るまでの人間史をたどっていくとき、それらを確かめることが出来ます。
ルカの福音書に記されている出来事の中から一部を抜粋しました。ヘブル語聖書と新約聖書とを比較して、神の語られる預言の確かさを確認してみましょう。

預言 

ヘブライ聖書

ルカの福音書

処女降誕

イザヤ7:14、9:6〜7.

1:26〜27、:30〜35.

ダビデの王位を継ぐ

子孫誕生

エレミヤ23:5、33:15.

1:3133

ベツレヘムで降誕

ミカ5:1〜3.

2:45、:7、:15

先駆者ヨハネの宣教

イザヤ40:3〜5.

マラキ3;1、4:5.

エゼキエル29:21.

3:26

7:2427、1:17

1:6869、:7679

油注がれた者

(神が選ばれた王)

イザヤ61:1〜3.

4:1621

異邦人を照らす啓示の光

イザヤ42:1、:6.

2:32

弟子の裏切り、

批判と不正裁判、

拒まれ、嘲弄されるイエス

詩篇41:9,35:11.

イザヤ53,49:7.

詩篇118:22.

22:4748

23:810

4:2830、4:2730

20:1719

神の国、

良き羊飼い、

ロバに乗ってエルサレム入場

イザヤ9:6〜7.

エゼキエル34:11〜12、:18.

ゼカリヤ9:9.

1:3233

19:10

19:3537

復活、

昇天

詩篇49:15.ホセア6:12.

詩篇68:18.

24:3648

24:5051

 

聖書の中のキリストに関する預言の三百以上がすでに100%の正確さで成就されていますが、36年(イエスがこの地に住まわれた年数)という短い人生の間に、ひとりの人に関する300以上の預言が成就する確率は、コンピュ〜タによると何と

八億三千万回に一回」の確率であるといいます。聖書の正確さは、聖書が人知を遥(はる)かに越えて、神の霊感によって書かれた書であることを裏づけています。

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