旧約聖書の諸預言、新約聖書の福音書

E 新約の時代

−ユダヤ人の王、メシヤ降誕、キリストの十字架上での死、埋葬、甦り、昇天 

 神の贖(あがな)いのご計画は、四百年に亘り神が預言を通して語られなかった沈黙の時代を経て、ユダヤ人が待ちに待ったメシアの時代に入ります。主なテキストは、へブル語聖書の諸預言書、新約聖書の福音書です。
→「一人で学べるルカの福音書」参照

イエスの十字架上での死と復活
 救い主の約束

 創世記3:15     :サタンのかしら頭をくだ砕く女の末(子孫)−単数
               救い主、イエス・キリスト到来の預言
 創世記4:4〜7    :ざい罪さい祭のための動物犠牲の要求
               神の小羊の予徴
 民数記21:6〜9   :青銅の蛇(民の悔い改めに対する神の答え)
               十字架上のキリストの象徴 ヨハネ3:14〜15
 創世記14:18〜20、詩編110:4、ヘブル人7章
              :サレムの王メルキゼデク、「義の王、平和の王」
               パンとブドウ酒を、アブラハムに持ってきて祝福、
アブラハムは、彼にすべての1/10を贈呈


   * イエスとメルキゼデクとの共通点 *
 (1)祭司であり、王である。
 (2)永遠の祭司である(始めも終わりもない) 


 創世記22:13〜14 :角をやぶに掛けている一頭の牡羊
                いばらの冠をかぶせられた神の小羊イエス
                              ヨハネ19:2
                はん祭の山、モリヤの山...
                エルサレムの山、シオン
                              歴代志下3:1
 創世記37〜50章   :ヨセフの生涯、その人となり
              良き牧者としてのイエスの姿、業が浮き彫り
 出エジプト記12:5〜7、:21
          :過ぎ越しの小羊(無傷、血による贖い、夕暮時3時に殺される)
          十字架上で贖いの死を遂げられたキリストの象徴
          第一コリント5:7、ヘブル人7:27 
 出エジプト12:26〜27、13:14〜16
          :「過ぎ越しの祭り」を守ること
          主の聖餐を守ること
          第一コリント11:23〜30、ルカ22:7〜20

イエスの死と復活、昇天の意味

  神は、ひとり子イエスとの関係を非常に喜ばれたので、もっと大きな家族を持ち、多くの子たちを栄光に至らしめようと望まれ人類を創造された。が、人間の堕落により、神と人間との正しい関係が失われ、人間は罪の中に生きる者となった。
しかし、愛の神は、堕落して神から離れた人間を、最初の状態、目的に戻すため、無常の犠牲を払われ、ひとり子を救い主としてこの罪の世に送ってくださった(ヨハネ3:16)。
 イエスは、私たちを罪の奴隷から解放するための代価、しょくざい贖罪のための犠牲として、私たちのために「罪とされ」、屈辱的な十字架刑にかかって死んでくださった(マルコ10:45、ロ〜マ人3:25、第二コリント5:21、第一ペテロ2:24)。
 イエスの血により、私たちの罪は赦され、イエスを信じることにより、私たちは神との正しい関係に戻され、永遠の命を受けることができるようになった(ヘブル人9:11〜15)。
神は、イエスを死からよみがえ甦らされることによりみこ御子が潔白であることを立証され、天と地におけるすべての権威を、イエスに与えられた(ピリピ人2:5〜11)。
イエスは、復活後、昇天され、天の父のみもと許に行かれ、今天で、イエスをキリストとして信じる者に来世の場所を用意し、また、信じる者のために、日々、執り成してくださっている(ヨハネ14:1〜12)。
やがてキリストの福音が全世界に宣べ伝えられたときに、この世を信じる者と共に支配し、裁くために、また戻って来られるのである。これが「主の再臨」である。
ユダの手紙14〜15には、アダムから始まって七代目のエノクによって語られた
主の再臨(民を裁くため)の預言が記されている(創世記5:21〜24、ヘブル人11:5〜6参照)

イエスの贖いの死の目的  ロ〜マ人6:1〜14、8:10、第一ペテロ2:24、
                 コロサイ人2:9〜15、第二コリント5:17〜21、
                 イザヤ53:5
  キリストを信じる者たちが、罪に対して死に、キリスト・イエスにあって、神に生きる者となるため、すなわち、私たちつみびと罪人が、(1)罪に死に、(2)義に生きるため、イエスは十字架にかかって私たちの罪を負ってくださった。
キリストが身代わりに負ってくださったその傷によって、私たちはいや癒され、古いものは過ぎ去り新しく造られた者となったのである。

 イエスが十字架上で達成されたこと :サタン(諸悪の源)に対する勝利
 (1)イエスのサタンに対する勝利の最初の預言 創世記3:15

 (2)サタンは、ついに一度も、イエスを負かすことは出来なかった。
    マタイ2:1〜18、4:1〜11、16:23、ヨハネ6:15

   ルカ10:17〜19、11:21〜22
 (3)私たちを支配していた罪と力から、私たちを解放してくださった。
    コロサイ人2:13〜15、ロ〜マ人5〜6章
 (4)私たちを律法から、解放してくださった。   ロ〜マ人7章
 (5)私たちを死から、解放してくださった。 ロ〜マ人8章、第二テモテ1:10

 キリストの証し人たちは今まだこの悪の世にあって、キリストが十字架上で成し遂げてくださった完全な勝利を見ることはできないが、主イエスは信じる者がこの世に勝つために必要なことはすべてしてくださった!
       第一コリント13:12〜13、1:18、ヘブル人2:14〜15


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