F 異邦人の時代―キリストの証し人(教会)による福音宣教
神の贖(あがな)いのご計画は、メシア(キリスト)昇天後、弟子たちに福音宣教の任務が託され、福音が全世界に宣べ伝えられる時代に入ります。テキスト
は、聖霊の働きとも呼ばれる『使徒の働き』(ルカの福音書の続篇)と使徒たちによって書かれた諸書簡です。
聖書の次の箇所を読んでください。
イエスはこの時代のことを次のように語られました。
ヨハネ5:24−25
また、この時代は、使徒の働き2章以降に語られています。聖霊の働きによって、「キリストの証し人たち」が全世界に出て行き、福音宣教する時代です。
預言者ヨエルも、この時代を待ち望み、預言しました。
ヨエル2:28−32
聖霊の働き
神ご自身と神の言葉を理解するためには、聖霊による導きが不可欠
第二コリント3:14〜18 :
主は霊であるから、生ける神の霊に照らされて初めて、
神の言葉を理解することができる
ヨハネ14:23〜26 :
聖霊は、すべてのことを教え、主の言葉を思い起こさせる
ヨハネ16:13〜15 :
聖霊は、私たちを真理に導き、
来たるべきことを知らせてくださる。
創世記1:2〜3
天地創造第一日目の始まる前に、神の霊が水のおもて面をおおっていた。
神の言葉によって、
すべてが形をとって存在するものとなった。
このように、神の霊、神の言葉は、あたかも神の両腕であるかのように、
創造のわざ業に関わられた。素晴らしい相互関係を保っておられたさんみ三位一体の神、すなわち、神(父なる神)、神の言葉(御子(みこ)イエス・キリスト)、神の霊(聖霊)が天地創造に関わられたのである。
詩篇33:6
主のことば、御口(みくち)のいぶき(聖霊)による天地創造
天地創造のときだけでなく、聖霊は、
イエスの受洗 (ルカ3:21〜22)
イエスの荒野での試練 (ルカ4:1)
イエスの死 (ヘブル人9:14)
イエスの復活 (ロ〜マ人8:11)
のとき、御子の地上での宣教活動の間、イエスといつも共におられた。
イエスの宣教のわざ業は、いつも聖霊によって促されたものであった。
昇天後、父なる神はイエスが弟子に約束された通り、イエスに代わる助け主として聖霊を送ってくださり、父の霊、聖霊は、イエスの霊として信じる者たちの心の中に永遠に住まわれるようになった(ヨハネ14:16〜17、 :26〜29)。
聖霊の特性
全知、全能、遍在の神
ヨハネ14:26、使徒の働き5:3〜4、第一コリント3:16、
ヘブル人9:14、ルカ1:35、詩編139:7〜10
ロ〜マ人1:4、8:2、15:30、ヨハネ16:13
信じる者の生活に関わられる聖霊
ヨハネ3:63、16:13、使徒の働き8:29、13:2〜4、
ロ〜マ人8:11〜16、:26〜28、
第一コリント2:12、14:15、15:47〜57、
第二コリント3:6、エペソ3:16、ピリピ3:3、
第一テサロニケ4:15〜18、第二テサロニケ2:13、
第一ペテロ1:2、第一ヨハネ2:27、ユダ20、
ヨハネの黙示録2:7、:11、:17、:29
信じる者の群れ(教会)における聖霊の働き
詩編133:1〜2、
使徒の働き2:1〜4、13:1〜4、15:28、20:28、
第一コリント12:12〜27、3:16、エペソ4:8〜12、
第一ヨハネ2:20
聖霊の賜物:第一コリント12、14章、ロ〜マ人12:3〜21
知恵のことば、知識のことば(超自然的な啓示)、信仰、
いやしの賜物、奇跡を行なう力、預言、霊を見分ける力、
異言、異言を解き明かす力
これら九つの賜物は、キリストの群れ全体の益のために(他人を助けるために)また、愛の心で用いられるべく、祈り求める者に与えられる。第一コリント12:1〜12、:31〜14:1
宣教、牧会のため、すなわちミニストリートしての霊の賜物:
エペソ4:11〜13、第一コリント12:28〜31、
ロ〜マ人12:6〜8
使徒、預言者、伝道者、牧師、教師
これら五つの奉仕は、キリストご自身の召名により、
キリストのからだ(キリストの群れ)を建て上げるため
授けられる。
聖霊の実 :ガラテヤ人5:22〜26、
第一コリント13章、14:1
内住の聖霊が信じる者の人生にもたらす徳。
一つの実には九つの香り(徳)がある。
愛、喜び、平安:神に向けられる徳
これらは自ら勝ち取ることのできるものではなく、天より与えられる徳で、
これら無くして神を喜ばせることはできない。
寛容、親切、善意:人に向けられる徳
他人との相互関係の中で
現われてくる徳
誠実、柔和、自制:自分自身をみが磨く徳
聖霊による洗礼
ヨエル2:28、マタイ3:11、ヨハネ16:7、:12〜14、
使徒の働き1:4〜8、2:1、2:38〜39
聖霊の力:使徒の働き8:14〜17、10:44〜46、19:1〜6
聖霊を受けなさい!
甦り後、弟子たちの前に姿を顕わされたイエスは、
もう一度、彼らに言われた。
「平安があなたがたにあるように。
父がわたしを遣わしたように、
わたしもあなたがたを遣わします。」そして、こう言われると、彼らに息を吹きかけて言われた。
「聖霊を受けなさい。」
ヨハネ20:21〜22
イエスの大宣教命令を実践するには、聖霊の導きと力が必要です。
ではどのようにして聖霊を授かるのでしょうか?
聖書を開き、次の聖句をお読みください。
ヨハネ4:1〜42
イエスと出会い、イエスが与えると言われた「永遠のいのちへの水」が欲しいと思ったサマリヤの女は、イエスをキリストと信じ、受け入れることによって、聖霊の力を受けたのです。聖霊に導かれた女は
一瞬後には、かつては罪のかしゃく呵責にか駆られて白昼人前に出ることを恐れていたのに、堂々と町へ出て行き、「キリストの証し人」として道行く人にキリ
ストを宣べ伝えたのでした。彼女の証言(あか証し)によってその日、多くの魂が救われたのでした。さらに二日間のご滞在の間に、その町には霊の覚醒が起こ
り、
さらに多くの人々が、イエスのことばによって信じた
のです。
これは紛れもない聖霊の働きです。なぜなら、人々は、
「もう私たちは、あなたが話したことによって信じているのではありません。自分で聞いて、
この方がほんとうに世の救い主だと知っているのです。」
と、内住の聖霊によって信仰告白したからです。
これは、くす奇しくも、預言者エレミヤが、イエスの時代より六百年前に預言したことでした。?エレミヤ31:31〜34をご覧ください。
ヨハネ7:37〜39
かりいお仮庵の祭りの最後の日、八日目の特別な安息日(「大いなる日」、「まった全き休みの日」で「聖なる会合」が持たれた)に、イエスは祭りに来ていた巡礼者たちに大声で招かれました。
だれでも乾いているなら、わたしのもとに来て飲みなさい。
わたしを信じる者は、聖書が言っているとおりに、その人の心の奥底から、生ける水の川が流れ出るようになる。」
イエスは、半年後に迫っていた十字架上でのご自分の死、埋葬、甦り、昇天の後、信じる者すべてに無償で与えられる神の霊 (みたま御霊、聖霊)の注ぎの約束をされたのでした。
ルカ11:9〜13
弟子に求められて、イエスは、どのように祈ればよいのかを教えられましたが、主の祈りの後半部、
私たちの罪をお赦しください。
私たちも私たちに負い目のある者をみな赦します。
私たちを試みに合わせないでください。』」
が、かなえられるためには聖霊の働きが不可欠です。
この祈りが聖霊の働きによって初めてかなえられるものであることを教えるために、イエスは悪人であっても自分の子どもには良い物を与えるこの世の父親のたとえを通して、天の父なる神が、子たちが真剣に祈り求めるとき、最善の賜物、聖霊を下さらないことがあろうか、真剣に求めなさいと、教えられたのでした。人間の努力では到底達成することのできないことを聖霊は成し遂げてくださり、祈りが成就するのです。
そこで、あなたがたに言うが、なんでも祈り求めることは、
すでにかなえられたと信じなさい。
そうすれば、そのとおりになるであろう
マルコ11:24
私たちはすでに福音の時代の終わりに生きています。
神のご計画の中で次に起こる大きな出来事は、イエス・キリストが再び地上に戻って来られる「主の再臨」です。時は迫っています。
きょう、
もし御声を聞くならば...心をかたくなにしてはならない。
へブル人3:7−8、:15、4:7、
そして、
私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、おりにかなった助けを
受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。
へブル人4:16
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