6.心を鍛練する

   さまざまな誤った信念が、怒り、罪悪感、不安といった否定的な感情の原因になるということは私たちが人生の中で体験していることです。人生についての間違った仮定は間違った感情を生み出し、さらに間違った行動を生み出します。
聖書は、効果的な人生の基盤が、正しい考え、信念、信仰にあることを繰り返し、繰り返し語っています。
使徒パウロは、「心の一新」によって人は変えられると言い、ローマ人12:1〜2で、この世(間違った虚偽の体系)に妥協する道ではなく、心の一新によって言動が変えられる道を歩むようにと、懇願しているのです。このことが示唆している重要性をセルインは次のように指摘しています。


(1)間違った虚偽の体系を信じること、すなわち、嘘を信じることは可能である
(2)神が人に従ってほしいと思っておられる真(まこと)の体系がある
(3)この地上で、神が人に生きてほしいと思っておられる人生を生きたいと思うなら、正しい思考体系を知る必要がある

   パウロは次のようにも言っています。
そこで私は、主にあって言明し、おごそかに勧めます。もはや、異邦人がむなしい心で歩んでいるように歩んではなりません。彼らは、その知性において暗くなり、かれらのうちにある無知と、かたくなな心とのゆえに、神のいのちから遠く離れています。(エペソ人4:17−18)。すなわち、間違った考えが間違った感情へと導かれ、間違った感情は間違った行動へと導かれるのです。

   私たちがイエス・キリストの主権の下にあるなら、肉の性質によって私たちの中に生み出された心の設定に逆らい、神に従う、神の思いを思う人生を歩み出していくことができるのです。具体的にそのような歩みとは、たとえば、だれかに批判されたとしたら、その状況に関して語られた「神の言葉」に注意を払うように心がけていくことから始まるのです。すると神は御言葉(みことば)を通して、この世の批判さえも含めて「すべてのことが共に益となる」ということを示してくださるでしょう。「神を愛する人々、すなわち、神のご計画にしたがって召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。なぜなら、神はあらかじめ知っておられる人々を、御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたからです。(ローマ人8:28−29)から、私たちは、神が、私たちがもっと神の御子イエス・キリストのようになるように、良いことも悪いこともすべてのことを用いられるということを知っているので、どのような状態に置かれても、賛美(肯定的な感情)で答えることができ、神に栄光を帰し、主に仕える(正しい行動)ことができるのです。

   神の原則に則(のっと)った思いを心に抱くようにしようと決意するとき、新しい人生の次元が、私たちの前に開かれます。すると私たちは、周りの人々、環境、状況のすべてを、私たちの内にあるキリストの性質が成長していくのに欠かせない良い機会として受け入れることができるようになるでしょう。
残念ながら、全く反対に、周りの人々、環境、状況が脅威であり、重荷であると考えているクリスチャンがあまりにも多いのが現状です。しかしあなたは今、正しい思考体系を実践する決意をしてください。あなたの人生に約束されている神の恵みを十分に享受(きょうじゅ)する者になってください。あなたは、自分で勝手に描いた虚像を自分であるなどと受け入れる者ではなく、あなたが思うことそのままがあなたの姿であるということを銘記してください!