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 イスラム教によればキリスト教という宗教はないので、「クリスチャン」という言葉は、
   根拠のない言葉とみなされています。

 今日、私たちは、キリスト教もイスラム教もイエスを受け入れている―イエスは両方の
   宗教に属する― ということを日増しに聞いたり、読んだりするようになっています。

   アブラハムについても同様です。

 かつては「ユダヤ・キリスト教文化」が語られたものでしたが、今日では、西洋の
  「アブラハム的文化」です。この考え方の移行はイスラム教による影響が次第に大きく
   なっていることを反映しています。

 以下記したことは、このような考え方の動向を正しく理解する助けとして、
  “イスラム教のイエス”に関して何らかの情報と考察を与えるものです。

  ( )内はコーランの引証箇所です。ただしコーラン(イスラム教の正典)では聖書と
   異なって、章や節は規格化されていないので、その近辺の章、節から該当箇所を探して
   いただくことをご承知おきください。
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  イスラム教 ― 根源的信仰

 イスラム教自体、ユダヤ教やキリスト教の後にイスラム教信仰が生まれたとはみなしていません。むしろイスラム教の方が  
   根源的な宗教で、ユダヤ教とキリスト教の方があとから発展したとしています。

コーランによれば、アブラハムはユダヤ教徒でもなくキリスト教徒でもなく、一神教のイスラム教徒であったことになります 
 (Al Imran 366)。ですからアブラハム信仰を代表するのはイスラム教徒であってキリスト教徒でも、ユダヤ教徒でも
   ないことになります(Al-Baqarah2135)

 また、コーランは次のように主張しています。

  聖書に登場する預言者はすべてイスラム教徒であった

   多くの過去の預言者たちはイスラム教という宗教を受け入れました(Ash-Shura 4213)。
   では、それら過去の預言者とは誰を指すのでしょうか?
   Al An
am 685-87によれば、「Ibrahim アブラハム」、「Ishaq イサク」、「Yaqub ヤコブ」、「Nuh ノア」、
 「Dawud ダビデ」、「Sulaiman ソロモン」、「Ayyub ヨブ」、「Yusuf ヨセフ」, Musa モーセ」、「Harun アロン」、  「Zakariyya ゼカリヤ」、「Yahya バプテスマのヨハネ」、「Isa イエス」、「Ilyas イシュマエル」、
 「Al-yasha エリシャ」、「Yunus ヨナ」、そして「Lut ロト」です。

   イスラム教のイサ(イエス)

  イサすなわちイスラム教のイエスに関して二つの主要な資料があります。
  コーランではイエスの生涯が書かれています。一方、ムハンマドの言行録『ハディス』では未来のイスラム教の理解の中に

  イエスの位置づけがされています。

   コーランの主張

 ‘イサ’はイスラム教の預言者であった

   イエスの本当の名前はコーランによれば、「イサ」でした。彼が伝えたのはアッラーに服従する純粋なイスラムの教えでした
   (Al ‘Imran 3:84)。

   彼より以前のイスラム教の全ての預言者のように、そして彼のあとのムハンマドのように、「イサは立法者であり、
   クリスチャンは彼の法律に従わなければなりません」(Al ‘Imran 3:50; Al-Ma’idah 5:48)。
   イサの当初の弟子達は真のイスラム教徒でした。そして彼らは言ったのです。
  「私たちは信ずる。私たちが服従したことの証人になれ。私たちはイスラム教徒なのだ」(Al-Ma’idah 5:111)。

 

  聖なる本(聖書)

イサ以前のイスラム教の他の使者のように、イサは聖なる本の形でイスラム教の啓示を受けました(Al-Anam 690)。  
  イサの聖なる本はInjilすなわち’gospel(福音)’と呼ばれています(Al-Maidah 546)。トーラー(モーセの律法)は  
  モーセの聖なる本でしたし、Zabur(詩篇Psalms)はダビデの聖なる本でした。したがって、ユダヤ人とクリスチャンは
 ‘聖なる本の民’です。これらの聖なる本に表わされている、ただ一つの宗教がイスラム教でした(Al Imran 318)

過去の預言者と同様にイサの啓示は過去の預言者の啓示を確証しました(Al Imran 349,84;Al-Maidah 546 
  As-Saff 61
6)
  ムハンマド自身、イサに与えられた啓示を含めて過去の啓示の確証をしています(An-Nisa 447)。 ですからイスラム教徒も

イサが受けた啓示を信じなければなりません(Al-Baqarah 2136)。 しかしイサのInjilすなわち’gospel(福音)は当初の形
  が失われてしまったので、今やコーランがイサの教えのただ一つの確かなガイド(手引き)なのです。


                                                   

   イサの伝記

 コーランによれば、イサはメシヤ(救世主)でした。彼は聖霊によって支えられていました
  (Al-Baqarah 287Al-Maidah 5110)。 彼はまた‘アッラーの言葉’として呼ばれて 
   います(An-Nisa 4171)。 

 イサの母のミリヤム(Mariam)Imranの娘でした(Al Imran 334,35)。 
   ➞比較 出エジプト記620節のアムラム(Amram)― そしてアロンとモーセの姉なのです 
  (Maryam 19
28)。 彼女はゼカリヤ(洗礼者ヨハネの父)に育てられました
  (Al
Imran 336)。 処女でしたが(Al-Anam 612Maryam 1919-21)、ミリヤムは
   一人で人里離れたナツメヤシの木の下でイサを産みました (Maryam 1922ff)

   ➞
ベツレヘムではない―

 イサは揺りかごの中の赤子でしたが会話が出来ました(Al ‘Imran 3:46;

 Al-Ma’idah 5:110; Maryam 19:30)。彼は粘土の鳥に息を吹き込んだり、

 目の不自由な人、ツァラアト(ハンセン病)の人を癒したり、死人をよみがえらせたり、

 いろいろな奇跡を行いました(Al ‘Imran 3:49;;Al-Ma’idah 5:111)。

 彼はムハンマドの来臨を予言しました(As-Saff 61:6)。

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 イサは十字架上で死ななかった

 クリスチャンとユダヤ人は聖書を改ざんした(Al Imran 374-77113)といい、イスラム教は次のようなことを主張して  
   います。
   クリスチャンはイサが十字架上で亡くなったと信じ、そしてユダヤ人は彼を殺したとしていますが、実際は彼は殺されず、
   十字架刑にかかってもいないのです。十字架刑にされたという人々は嘘をついているのです(An-Nisa 4157)
   イサは死んだのではなく、アッラーのところに昇っていったのです(An-Nisa 4158)。復活の日、イサ自身が彼の死を
   信じているユダヤ人とクリスチャンに証言をするでしょう(An-Nisa 4159)

 クリスチャンはイスラム教を認めるべきであり、全ての真のクリスチャンはそうするであろう

 ムハンマドがコーランを明確な証拠として示したことにより、クリスチャン(及びユダヤ人)は無知から開放されました
 (Al-Bayyinah 98:1)。ムハンマドは誤解を解くためにクリスチャンに与えられたアッラーの贈り物です。クリスチャンは
   ムハンマドをアッラーの使者として、またコーランをアッラーの最後の啓示として認めるべきです
  (Al-Ma’idah 5:15; Al-Hadid 57:28; An-Nisa’ 4:47)。

   何人かのクリスチャン及びユダヤ人は信心深く、真の信者です(Al ‘Imran 3:113、114)。そのような人たちはムハンマドを
   イスラム教の預言者として認め、アッラーに服従し、そして彼らはイスラム教徒になるのです(Al ‘Imran 3:198)。
   ユダヤ人と異教徒はイスラム教に対して最も敵意を持っていますが、クリスチャンはイスラム教徒に親近感を覚えるでしょう  
   (Al-Ma’idah 5:82)。

   真のクリスチャンはムハンマドの敵を愛さないでしょう(Al-Ma’idah 58:22)。言い換えればムハンマドに反対する人は、
   本当のクリスチャンではないのです。


   イスラム教を受け入れるクリスチャン、または、反対するクリスチャン   
   クリスチャン及びユダヤ人の中にもイスラム教を受け入れる真のクリスチャンがいます:大部分の人は罪人なのです
  (Al Imran 3109)
  多くの修道僧とラビ(ユダヤ教教師)は富に貪欲で人々がアッラーに従うことを妨げるのです(At-Taubah93435)
  ムハンマドを信じないクリスチャンとユダヤ人は地獄に行きます(Al-Bayyinah986)
  イスラム教徒はクリスチャンとユダヤ人を友人と思うべきではありません(Al-Maidah 551)
  イスラム教徒は、イスラム教を拒むクリスチャンとユダヤ人が、屈服して人頭税を支払い、辱められることになるまで、
  彼らと戦わねばなりません(At-Taubah929)。これだけではなく、さらに、『ハディス(ムハンマド言行録)』にある
 『Jihad(異教徒征伐ジハッド−聖戦)の本』と同じく、「アッラーへの道における異教徒征伐」に関する何百という
  コーランの言葉が加えられることになるかもしれません。

  

   クリスチャンの信仰

 クリスチャンは‘イサは神の子である’と信じるべきではありません。神が息子を持つなどということは神の超越的な
  尊厳からは、およそかけ離れたことだからです(An-Nisa 4171Al Furqan252)。イサは単に被造物の人間であり
  アッラーの奴隷なのです(An-Nisa 4172Al Imran 359)
  クリスチャンはコーランによれば、父なる神、母なるマリヤ、息子なるイサという神の家族を信じているとのことです。
  しかしイサはこの教えを拒否したのです(Al-Maidah 5116)。三位一体の教義は不信仰であり、それを信じる人には、
  つらい運命が待ち受けています(Al-Maidah 573)

『ハディス(ムハンマド言行録)』の中のイサ(イエス)

 イサ----- キリスト教の破壊者

預言者イサは、終わりの時にはイスラム教を確固たるものにし、イスラム教以外の全ての
宗教を破壊するまで戦う重要な役目を担うことになります。イサは黙示録にある反キリスト
なる悪魔(Dajjal)を殺します。

ムハンマドの伝承の一つは、イサが中背の、赤銅色の肌で、二枚の薄い衣服を着て、濡れてはいないが、しずくが頭から落ちてくるかのような状態で再び戻って来るまで、他の預言者はこの地上に現れないとしています。イサはイスラム教の主義のために戦うでしょう。
彼は十字架を壊し、豚を殺し、人頭税を破棄します。

アッラーはイスラム教以外の宗教を破壊します。イサは悪魔を滅ぼし四十年間、地上に
住んで死にます(Sunan Abu Dawud,374310)。

サヒー イスラム教にはこの伝承の変形がみられます。すなわち「マリヤの息子は・・・
正しい審判者としてすぐにあなたがたのところに下りて来るでしょう。彼は・・・人頭税を
破棄し、そして富を貧しい者に分け与えるので、誰も寄付を受けとることができなくなります」(sahih Musulim 287)。

 以上述べたことは何を意味するのでしょうか?十字架はキリスト教のシンボルです。十字架を壊すということは、キリスト教を破壊するという意味です。豚はキリスト教に関連が
あります。豚を殺すということは、キリスト教を破壊するもう一つの方法です。

イスラムの法律では人頭税を支払うことで、征服された‘聖書の民’の生命と財産が守られることを意味します(At-Taubah 929)。人頭税の破棄はイスラム教のもとで生活している
クリスチャン(そしてユダヤ人)に対するイスラム教徒の聖戦(異教徒征伐jihad)が再び
始まることを意味します。そこではクリスチャンはイスラム教に改宗するか、さもなければ
殺されるか奴隷にされるかです。この勝利の結果得られるあふれるばかりの富は、イスラム
教徒に戦利品として、もたらされます。これらのことは、終わりの日にイスラム教徒のイサが再びやって来て、成し遂げられるというのです。

イスラム教の法律学者はこれらの解釈を確証しています。
例えばAhmad Ibn Naqib al-Misri(d.1368).の裁定をご覧ください。
“・・・人頭税の時期およびその存在はイエスの最終来臨の前までである(彼に平安あれ)。イエスの最終来臨後はイスラム教以外は認められず、人頭税の受け取りはイエスの来臨まで
有効である・・・”(The reliance of the Traveller. Ha Mim Keller   訳 603ページ)。

さらにIbn Naqibは、イエスが再臨されるとき、イエスはムハンマドに従う者として統治すると述べています。

 “Isa, the Muslim Jesus” in ISRAEL & Christian Today”, By Dr. Mark Durie
      UK Issue4, 2008
から引用、邦訳   M.I

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